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協生館とは

コンセプト

社会と世界に「開かれた学塾」— 社会・地域連携の舞台

協生館は、創立150年記念事業の基本コンセプト「『独立』と『協生』の2つの焦点を持つ開かれた学塾」のうち、「協生」=「協力して生きる力」を育む場として2008年8月に完成しました。

3つの大学院のほか、学生・教職員・学内外・国内外の人々など世代を超えた多様な人々を対象とした下記「5つのコンセプト」に基づく施設があります。

協生館は、地域に根ざし、かつ広く社会に開かれた様々な活動を展開する慶應義塾の新たな挑戦の場です。

  • 文化・教養を高める場
  • 社会・地域連携を実践する場
  • 新しい大学院の展開・連携の場
  • スポーツ・健康・医療環境の充実の場
  • インキュベーション展開の場

「環境・安全・健康キャンパス」の具現化

慶應義塾はこれまで、環境、安全、健康に関わる諸課題について、教育、研究、医療、地域社会・国際社会への貢献、キャンパスの整備等々にわたり活発な活動を続けてきました。これらの活動成果を活かし、協生館は、地球温暖化対策、ヒートアイランド対策、長寿命化対策、まちなみ・景観に配慮された計画のもと推進。また体育施設や医療機関(クリニック)が開設されることにより、学生と地域の皆様の健康増進にも寄与します。

建物の特徴

CASBEE最高位「Sランク」の認証

この協生館は、横浜市が全国の自治体に先駆けて実施した、環境に優しい建物を認証する制度( CASBEE横浜認証制度)の第 1号として、最高位「 S」ランクの認証を受けました。

知のパサージュ

協生館を南北に貫く開放的な吹き抜け空間です。さまざまな機能を有した施設に囲まれ、知の創出・創発が期待されるこの空間を「知のパサージュ」と名付けました。

デザイン・空間のコンセプト

都市機能の向上と周辺環境に配慮した施設整備

協生館は、慶應義塾創立 150年記念事業の一環となる将来へ向けた日吉キャンパス整備であるとともに、都市再生プロジェクト「大学と市の連携による人間を育む都市再生」を掲げた ACT( Age-free Campus Town)プロジェクト(平成 16年度全国都市再生モデル調査)で構想された日吉キャンパスが社会・地域連携を進める上での拠点となる施設のイメージを具現化するものです。日吉キャンパスは、これまでも公開講座、イベントなどの開催や、地域の方が自由にキャンパス内を往来できるなど、広く市民の方々に親しまれてきましたが、創立 150年を機に、新たに綱島街道に面するキャンパス西側を中心としたエリアを再編、整備を行うこととなりました。これにより設置された協生館内には地域の方々も利用でき、交流を促進するような施設等が実現したほか、既存キャンパスの歩行者ネットワーク、緑地・空地を保全しつつ、日吉駅前周辺から綱島街道に沿った歩行者空間を効果的に整備することなどでの新たな景観を創り出しました。また建物と周辺が調和するよう樹木の整備を行い、地域に緑と憩いの空間を提供しています。
また、メインエントランス付近は、横浜市営地下鉄グリーンライン日吉駅と連続しており、駅出入り口周辺の混雑の緩和と利便性の向上に寄与するだけでなく、人々の憩いを提供する広場(サンクンガーデン)となるよう整備を行っています。

慶應義塾の歴史の重み、「智徳」と「気品」を感じさせるデザイン

協生館は、日吉キャンパスの緑豊かな環境と調和する「智徳」と「気品」を感じさせるデザインとしています。綱島街道側と陸上競技場側とで、異なる顔をもっています。
綱島街道側は、 120mという長いファサードを持つ高層棟を南北に 2分節し、さらにまちなみとの調和とフロア構成に基づき、細分化することによって、リズミカルで軽快さを表現しています。
陸上競技場側は、シンメトリーなデザインとし、歴史の重みと不変性を感じさせる象徴的なデザインです。地下 1階のプールに自然光を取り込むことができる階段状の屋根があります。このスペースは、さまざま屋外活動に活用することができ、陸上競技場と一体感をもたせ、セットバックにより、圧迫感を軽減しています。
また、フロアごとにテーマカラーを設定し、それを内装やサイン計画に活用することによって、さまざまな用途や機能が複合されている複雑な施設構成をわかりやすくし、統一感を持たせながらも活動的な空間を創り出しています。

建物概要

設計 環境デザイン研究所・三菱地所設計 設計監理共同体
施工 建築・設備工事: 東急建設株式会社
電気工事: 東光電気工事株式会社
構造 地下: 鉄骨鉄筋コンクリート造
地上: 鉄骨造 中間層免震構造
延べ床面積 38,207.37 m2
規模 地下 2階、地上 7階、塔屋 1階

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